bestcar第2回「スーパー耐久にはこんなにもたくさんのクラスがある」

【華のST-X】FIA GT-3車両

 現代のスーパー耐久で花形ともいえるのが最上位クラスのST-X。参戦できる車両はFIA GT3マシン。簡単にいえば自動車メーカーが作った市販型のレーシングカーなのだ。スーパー耐久で活躍するのはフェラーリ488、日産GT-R、ポルシェ911の3車種。昨シーズンはフェラーリやポルシェの活躍が目立ったものの、GT-Rのポテンシャルは依然として高い。バサースト12hなど長時間レースでの経験も豊富なGT3マシンだけに、富士24時間での活躍も非常に楽しみだ。

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【世界も注目ST-TCR】FIA TCR車両

 世界ツーリングカー選手権(WTCC)が2018年よりワールド・ツーリング・カー・カップ(WTCR)に変更となる。そのWTCRで使われるTCRマシンこそ、スーパー耐久のST-TCRクラスの主役。ホンダシビック、VWゴルフ、アウディRS3などが参戦しており、FFの2Lエンジンのマシン達がキビキビと走る。その乗り味はベテランドライバー曰わく「チューニングカーのようなじゃじゃ馬感」とのことで、本格レーシングカーとはまた少し異なった乗り味のようで、乗り手の引き出しの多さも問われる!!

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【初参戦なるか!? ST-Z】FIA GT4車両

 ST-Xクラスに参戦するFIA GT3マシンの高騰が進み、高価なマシンでは8000万円以上もしており、レースエントリーへの敷居を下げるという本来の目的を失いつつある。それを危惧して安価なGT4マシンが登場した。アウディR8 LMS GT4がデビューし、市販車と60%近くのパーツを共用しているといわれるほどコストが抑えられている。昨年参戦計画があったものの実現は叶わなかったが、2018年シーズンはGT4マシンの参戦が見られるかもしれない!!

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【参戦台数減少でどうなる!? ST-1】3500cc以上の認定車両

 かつてはスーパー耐久のトップクラスであったST-1。近年ではその座をST-Xに譲り、現在ではポルシェカレラカップ用のマシンなどが主に参戦する。2017年は2台のエントリーに留まるなど、クラス自体の存続もかなり危ぶまれるが、長年スーパー耐久のトップクラスだっただけに今後の展開も気になる。ちなみにインタープロト参戦車両のKURUMAもこのクラスにエントリーできる。かつてスカイラインGT-Rなどが大活躍したST-1クラスの今後はいかに!?

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【WRCの闘いふたたび!? ST-2】3500ccまでの4WD車

 2Lの4WD車両が参戦するこのST-2クラス。スバルWRX STIと三菱ランサーエボリューションの一騎打ちクラスになっている。
 富士24時間では重量級4WDマシンの両車だけに、1500mを誇るストレートからの減速などはエンジンにも足回りにも負担の大きいコースレイアウトだ。しかし雨天などの際はこのクラスの速さが際だつこともあり、レースに波乱を起こすこともある。スーパー耐久の歴史において長期に渡る4WDマシンの熱き戦いを見逃すな!!

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【マークXもレースする!? ST-3】3500ccまでの2WD車

 3500ccmでの2WD車で競われるST-3クラス。FR車両のトヨタマークX、日産フェアレディZなどが参戦している。
 フェアレディを駆るのは本山哲選手だったり、マークXに乗るのは服部尚貴選手だったり、ドライバーがかなり豪華というのもこのクラスの特長だ。また昨年はレクサスRCで速さを見せつけた中山雄一選手など、期待の若手もこのクラスには多く参戦しており、将来のスーパーGTやスーパーフォーミュラでエースドライバーになる選手にも注目だ。

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【いぶし銀が勝つ!! ST-4】2000ccまでの2WD車

 近年では86/BRZなどのFRマシンが多く参戦しているのがこのST-4クラス。しかしながら忘れてはいけないのがホンダ勢。シビックタイプRやインテグラタイプRなども参戦中だが、そのなかでも特に目立つのがS2000。昨年の富士10時間でも86との激闘を演じたのも記憶に新しい。いぶし銀が若手に負けじと頑張る、そんな世界が繰り広げられているのがこのクラス。ドライバーも山田英二選手などのベテラン勢も多く、熱い戦いはスーパー耐久のひとつの見どころかもしれない。

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【これぞ日本のお家芸 ST-5】1500ccまでの2WD車

 1500ccまでの2WD車が参戦するこのクラス。新星は1500ccになったマツダロードスター。2シーターの軽量ボディでかなり上位に食い込んできた。そこに負けない闘いを繰り広げるのがホンダフィットなどのコンパクトカーたち。街中ではおとなしいコンパクトカーたちが、サーキットでは快音を響かせてギリギリまでブレーキを遅らせてコーナリングをしていく。この光景こそ、ジャパンオリジナル!!燃費だけではないコンパクトカーの闘いにも大注目だ。

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