2018 スーパー耐久シリーズ 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース

bestcar 第1回「スーパー耐久っていったいなんだ!?」

【前身のN1耐久とはいったい!?】

 日本には数多くのモータースポーツカテゴリーがあることはご存じの方も多いだろう。しかし耐久レースは数があまりない。そんな日本に存在する数少ない耐久レースのひとつが「スーパー耐久」、通称「S耐」だ。

 かつては「N1耐久」と呼ばれたこのカテゴリーは、JAFの「N1」カテゴリーに属するマシンが出場できる耐久レースだった。N1は市販車からの改造範囲が厳しく制限されており、このレースの魅力は街中で見る市販車との近似性という部分もあった。

 元はアマチュアドライバーの参戦を目的としていることもあったが、当時のレースカテゴリーの再編の影響を受け、’90年代初頭には日産がワークス体制で参戦するなど、レベルの高さも魅力のひとつだった。

【ごった煮レース、その魅力とは?】

 そんなN1耐久がスーパー耐久へと変わったのが1998年。つまり今年で20年の節目を迎えることになる。N1の文字が外れたのは参加車両が大きく変わったことも示す。

 現在のスーパー耐久はST-X、ST-Z、ST-TCR、そしてST-1からST-5の合計8クラスに分類されている。ST-XではスーパーGTのGT300クラスでも活躍するFIA GT3車両、ST-TCRではFIA TCR車両がエントリーできるなど国際的なクラス分けも特長だ。

 しかしスーパー耐久は必ずしもこれらの上位クラスばかりがメインではない、ということもぜひ知っていただきたい。ST-1クラスからST-5クラスの車両たちにも大きな見どころがある。

 例えばST-4クラスでは2000ccまでの2輪駆動車のエントリーが許可されている。現行車でいえばトヨタ86などのエントリーになるのだが、ここにはかつて最強を誇ったホンダS2000もエントリーしている。

 コーナリングでどんどん距離を縮めるシーンは思わず手に汗握る展開でもある。どこか汗臭く、泥臭いレース運びというのはこのスーパー耐久では随所で見られる。ST-5クラスはフィットやロードスターの主戦場だが、こちらでも空力で不利なフィットが善戦したり、ST2クラスでは、ラリーシーンでもライバル関係にある三菱ランサーエボリューションとスバルWRX STIが激しく競っている。

【24時間レースが富士スピードウェイで復活】

 どんなクラスでも魅力あふれるのがスーパー耐久だ。ましてや今年からは十勝24時間レース以来、10年ぶりとなる24時間耐久レースが富士スピードウェイで開催される。24時間をレーシングスピードで走り続ける。これはまさに耐久レースの最上級であり、これ以上の耐久レースはないとも言える。

 舞台になる富士スピードウェイは約1500mのストレートを誇り、ST-Xクラスであれば270km/hにも迫るスピードが出る。そこからTGRコーナーへ向けて一気に減速するのだから、チームはブレーキや駆動系への負担なども考えた総合的なレースオペレーションを行う必要がある。

 タイヤもピレリのワンメイクとなり、現段階でのタイヤライフ(摩耗の進行具合)などはこれからのテストで各チームが把握することになる。大きな変革を迎える2018年シーズンのスーパー耐久から目が離せない!!